愛欲を離れ利他に生きる

おはようございます。

 九州の皆様、お見舞い申し上げます。これ以上災害が出ないようにお祈り致します。
 仏道に「愛欲を離れよ」という教えがあります。仏道に説いています「愛欲」は、いわゆる男女の愛欲ではありません。すべての悩み苦しみはこの「愛欲」から生まれるからです。いわゆる執着心のことです。
 「わが身を愛し、かぎりなく貪り欲する心」を愛欲といいます。要するに「我利」しか考えない世界です。自分のことしか考えない、自分のことにばかりとらわれすぎますと、「疲労が積み重なったまま、尊い一生が終わってしまいます」。充実感も何も無く、空しい気持ちしか生まれません。
 物が欲しい、家が欲しい、地位が欲しい、得れば、それを失うまいとして、他を思う心を忘れ去り、ないないない、足りないたりないと少しも心の安らぎを得られることがない人生はよろしくありません。

 愛欲から人を怨み、世間を周りを怨むという、逆恨みするもっともよろしくない心が生まれてしまいます。そして自分を不自由にしてしまうのです。愛欲から離れなければなりません。
 愛欲を離れますと、憂いもなく、豊かに毎日暮らすことができるのです。どのような生き方かといいますと、「利他」です。愛欲を離れない限り、「他を思いやる心は育たないのです」。
 少しでも周囲の人の幸せのために役立ちたい、世のために何かすることはないか、と考えたり、真実を求めてやまない人たちは、わが身を愛するだけの愛欲の心から次第に遠ざかっていくものです。
 このことを伝教大師様は「己を忘れて他を利する」と教えました。「自分のことはさておいて、という世界が開けてくるのです」。
 7月7日(日)は比叡山延暦寺様根本中堂に燦然と1.200年輝き灯り続けています「不滅の法灯」を平成10年7月心華寺に奇跡の「ご分灯」をいただきました。20周年記念大法要を厳修いたします。
 法要の「協賛金」として多くの皆様方からご協力を賜っております。多くの皆様方の利他の行動をいただきました。ありがたいことです感謝いたします。一層私自身愛欲を離れ利他の世界を邁進しなければと、改めて勇気をいただきお誓い致しました。皆様ありがとうございます。
 今夜は「にんげん学」大阪講座「老子を読む」です。老子のTaoも柔弱謙下を教えています。世を支えましょうというTaoの世界をご一緒に学んで下さい。会場でお待ちしております。
 明日はNPOこころのはな「子ども食堂」開店日です。午後4時から7時まで開店します。明日の正午までご予約を受けつけております。0774-45-5561。小学生以下は無料。中学生以上保護者の方は300円ちょうだいしております。予約後のキャンセルの場合も必ずお電話を入れてキャンセルしてください。お待ちしております。
 今日は愛欲、自分への執着の有無を考えてみてはいかがでしょう。
 
世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
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