型を持つからこそ個性となる
おはようございます。
「にんげん学」小倉講座「新・論語を読む」第1回ご出席の皆さんありがとうございます。人生は「修己治人(しゅうこちじん)」(己を修めて人を治める)の学を身につけるべきでしょう。惑わない人生とするため、自己責任を確かにするため、使命感を確かにするために、世の中はいかんともし難いものです。人間関係は一層のことでありましょう。
人を治めると書きますと、人を従えると勘違いをなさる方がおられますが、まったく違います。「理解し合う」「認め合う」ことです。「肝胆相照(かんたんあいて)らす」ことです。だからこそ修己、己を修めることが肝心なのです。
「肝胆」は、肝臓と胆嚢のことで、どちらも生命を支える大事な臓器であることから、転じて「心の奥底」「真実の心」という意味になりました。「照らす」は「知り合う」ということで、互いに心の中まで打ち明けて、理解し合い、認め合い親しく付き合うことをいいます。
長い人生を歩んでいくためには「覚悟」「生き様」「生きる姿勢」が大事です。人間としての「基本」「基礎」です。これが確かでなければ個性を発揮できません。基礎があってこそ個性やその人らしさを発揮できるのです。
逆に基礎基本がなければ、その人の個性は「何も能力を持たない人」と認識されるでしょう。いずれにしましても、人は人の価値観で人を判断することは間違いがありません。
多くの人をこれまで拝見してきました。「基本」「基礎」のある人だからこそ「応用」「アイデア」も湧いてくるようです。「修己治人」、日課のベース、基本に学ぶこと修養することを人生に据えている人が経営者の方、リーダーの中に多いことを拝見しますとこのような考えが肯けます。
守破離(しゅはり)という考えがあります。もとは千利休の訓をまとめた「利休道歌」にあります。「規矩作法 守り尽くして破るとも離るるとても本を忘るな」を引用したものとされています。
修業に際して、まずは師匠から教わった型を徹底的に「守る」ところから修業が始まります。師匠の教えに従って修業・鍛錬を積みその型を身につけた者は、師匠の型はもちろん他流派の型なども含めそれらと自分とを照らし合わせて研究することにより、自分に合ったより良いと思われる型を模索し試すことで既存の型を「破る」ことができるようになるのです。
さらに鍛錬・修業を重ね、かつて教わった師匠の型と自分自身で見出した型の双方に精通しその上に立脚した個人は、自分自身とその技についてよく理解しているため既存の型に囚われることなく、言わば型から「離れ」て自在となることができる。このようにして新たな流派が生まれるのです。これがなって個性となるのです。
「本を忘るな」とありますとおり、教えを破り離れたとしても根源の精神を見失ってはならないということが重要でありましょう。基本の型を会得しないままにいきなり個性や独創性を求めるのはいわゆる「形無し」であります。
「型がある人間が型を破ると「型破り」、型がない人間が型を破ったら「形無し」と語る人もあります。これは十八代目中村勘三郎の座右の銘「型があるから型破り、型が無ければ形無し」としても知られています。
個人のスキルを表すため、茶道、武道、芸術等、あるいはスポーツや仕事等々において様々な成長のプロセスに用いることが出来ます、以下のように当てはめることができるのではないでしょうか。
守:教えや師の支援のもとに作業を遂行できる(半人前)。自律的に作業を遂行できる(1人前)。
破:作業を分析し改善・改良できる(1.5人前)。
離:新たな知識(技術)を開発できる(創造者)。個性を発揮しリーダーとなる。
基本、基礎、日課を疎かにする人は何年経っても、迷う人生とします。賢者は歴史から学ぶ、教えから学びます。九州地区の皆さん来月8月も26日です。厳しい暑さを迎えます。お大事にお過ごしください。
今日から一泊二日心華寺では「M&Uスクール」が開校されます。受講生の皆様、7月7日「不滅の法灯ご分燈・20周年記念大法要」おまいりありがとうございます。心よりお礼申し上げます。一泊二日お大事にトレーニングにご精進ください。
今日は「修己治人」を考え、基礎を確かにして週末をお過ごしいただければ幸いです。
世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。
※運命開運相談。辯財天秘法姓名判断。家相、地相の相談等々ご相談ください。0774-44-5380。mail:bonsan01@wao.or.jp。相談したときから主体性のある本物の人生が始まります。相談料は一件につき五千円いただいております。
※心華寺でプチ修行をしませんか、修行僧と同じメニューで一日を暮らします。非日常の体験をしますと、自分を客観的に見ることができるようになります。チャレンジ下さい。一泊二日:一万円。
※ご家族で修養しませんか!家族の絆が深まり、家庭内の憂いが無くなります。
✩「にんげん学」小倉講座ご出席の皆さんありがとうございます。
Mさん、毎月のお世話、お花ありがとうございます。お陰様で20数年開講できます、新たに「論語」よろしくお願いいたします。
Oさん、そしてOさん、お二人のOさん、お誕生日おめでとうございます。ますますお元気にお勉強にご精進ください。