知は行の始め - 毎日読む心の栄養ドリンク

おはようございます。

　「にんげん学」神戸居酒屋講座「論語を読む」ご出席の皆さんありがとうございます。周りで美味しそうにジョッキや杯を傾け楽しそうに語らう側で「論語」を読むというのも趣があってなかなか乙なものです。どんな場でも「仁の光景が見受けられ学びにもなります」。
　先輩に礼儀を正し、後輩の方にお酒を勧めるのも仁、思いやりです。同僚同士や恋人同士が仲良く飲むのも、同じようなペースで飲むのも仁。自分のペースで飲むというのは少々いただけない光景です。お店の方がお客様に挨拶をしてくれるのも仁、おもいやりです。
　お酒の効力に「本性・本質を引き出すことが」あります。お酒は「飲めとはいいません、自分が飲むのですよ皆さん！お忘れありませんように」そして「酒に飲まれ本性をさらけ出さないようご用心ご用心」。
　「酒の十徳」というものがあります。酒には次の十の長所があるということです。「百薬の長、延命の効あり、旅行の食となる、寒さを凌（しの）げる、持参に便利、憂いを忘れさせる、位なくして貴人と交われる、労苦を癒（いや）す、万人と和合できる、独居の友となる」。
　この逆もあります。何でも裏と表があります。「薬は毒ともなり、旅の恥はかき捨てばかりと、酔って人生を破滅させる。寒さを凌ぐどころか泥酔し風を引く、いつも酒を持っていて過ぎれば中毒になりかねない、憂さ晴らしをするのはいいとしてもこれまた憂さが増すことにも成りかねない、位を忘れて無礼な働きをしてしまう。労苦を癒やすつもりが酒浸りになりかねない、仲良くするのを忘れてただの酒飲みになってしまう、独り酒は慎みを忘れれば心身に毒となり蝕む」等々です。講座を終えればどこの講座でも般若湯タイムです、用心して楽しんでいます。
　「学ぶ」+「考える」が「修養」です。本から学ぶこと、人から学ぶこと、自分で考えることのバランスの大事を論語は教えています。
　為政（いせい）第2-15に「学んで思わざれば則ち罔（くら）し。思うて学ばざれば則ち殆（あや）うし」。訳は「本を読んだり先生に聞いたりしていくら学んだとしても、自分で考えることをサボったら、何も理解できない。でも自分ひとりで考えているだけで、人から学ぼうとしなかったら独善的になってしまい危険だ」。
　つまり、「（人から）学ぶ」+（自分で）考える」＝「学ぶ」ということです。「学ぶ」と「考える」どちらが欠けても学ぶとは言えないのです。学んで成長・進化するにはやはり実践です。孔子は「文・行・忠・信」、「読書と実践と誠実と信義」の四つを日常に大事に行動実践しなさいと言うのです。
　よく本を読んで学ばなければいけないが、学んだことが実際の生活の中で行動に反映されなければ、何の意味もなさないのです。そして、人が生きていく上での大前提として、誠実さを貫き信義を守るという気持ちは、当然忘れてはいけません。
　この四つを心がけて、喜びを感じながら学び続けるという姿勢を守っていれば、人は成長し続け、やがては使命を貫く人生とするのです。王陽明の言、「知は行の始めなり。行は知の成るなり」でなければ、駄目だと思っています。つまり、知を得た人はどんどんとその知を行に移し、知と行とが一体になる知行合一的な動きに持って行かなければ、ある意味得たその知は本物には成り得ないということです。
　来月の居酒屋講座は９月19日（木）です。来月まで学び考え四つを実践してください。　
　
世界平和をお祈りいたしましょう。Ｆｌｏｗｅｒ　ｉｎ　ｙｏｕｒ　ｍｉｎｄ・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。
※運命開運相談。辯財天秘法姓名判断。家相、地相の相談等々ご相談ください。0774-44-5380（心華寺）。0832-22-7404（愛宕寺）。mail：bonsan01@wao.or.jp。相談したときから主体性のある本物の人生が始まります。相談料は一件につき五千円いただいております。
※心華寺でプチ修行をしませんか、修行僧と同じメニューで一日を暮らします。非日常の体験をしますと、自分を客観的に見ることができるようになります。チャレンジ下さい。一泊二日：一万円。
※ご家族で修養しませんか！家族の絆が深まり、家庭内の憂いが無くなります。