日常に導かれ

おはようございます。

 今の時間雨が止んでいる宇治です、今日一日雨の予報、各地で何事もないことをお祈り致します。
 いつしかセミの声も少なくなっています。子供の頃の夏の生活は朝早くから暗くなるまでセミをつかまえ、トンボを捕ることに時間を忘れ夢中になっていました。今考えてみますと、上手く獲れなかったから夢中になり、楽しんだようです、次こそは、次こそはという思いでしょう。次こそはという思いで続けて行きますので、やはり上手く捕まえられるようになるのです。行動こそ上達の秘訣かもしれません。 
 仏教聖典読誦を日課としています。私が大切にしている小節を紹介します。
 「鉄の錆が鉄からでて鉄をむしばむように、悪は人からでて人をむしばむ。経があっても読まなければ経の垢、家があっても破れてつくろわないのは家の垢、身があっても怠るのは身の垢である。
 行いの正しくないのは人の垢、もの惜しみは施しの垢、悪はこの世と後の世の垢である。
 しかし、これらの垢よりも激しい垢は無明の垢である。この垢を落とさなければ、人は清らかになることはできない。
 恥じる心なく、烏のようにあつかましく、他人を傷つけて省みるところのない人の生活は、なしやすい。
 謙遜の心があり、敬いを知り、執着を離れ、清らかに行い、智慧あきらかな人の生活は、なし難い。
 他人の過ちは見やすく、おのれの過ちは見難い。他人の罪は風のように四方に吹き散らすが、おのれの罪は、さいころを隠すように隠したがる。
 空には鳥や煙の跡なく、よこしまな教えにはさとりなく、すべてのものには永遠ということがない。そして、さとりの人には動揺がない」。
 誰でもセミ取りのように物事に夢中になった経験があるのではないでしょうか。楽しんで工夫する喜びは私たちの魂の中に存在しています。勉強に興味が持てず、イヤだイヤだの思いばかりの少年時代、友だちが楽しそうに遊んでいる姿を見てはうらやむ日々、私の心は上に説かれているような、さび付き、何をしてもダメだとばかりに、「怠け心に苛(さいな)まれ」心が澱み停滞したのです。
 楽しい経験も忘れ、工夫する喜びもさび付き、心を濁らせてしまったのです。まさしく「無明の垢」でした。物事の道理を学ぶ、「学ぶ心を持たない心が無明」であることを知らなかったのです。無明とは「無知のこと」、「何が美しいのか」「何が大切で何が真理なのか」そういうことがまったくわからない愚かな人間だったのです。
 無知というのは、別に「知識がない」「頭が悪い良い」ということをいっているのではありません。「ものを見る目がくらい」「ものの道理がわからない」、その「愚かさが無知というものなのです」。まったく私は無知な人間だったのです。
 世間でよく耳にすることばがあります「利口だけれども、ものの見えない人だ」。それを「道にくらい人」といっています。これらは「我欲に陥っているから生じるくらさです」。
 道にくらかったらどうすればいいのでしょう。あるとき「私は私というこの人間の心の中はどうなっているのか、内面を覗くことを教えられました」。
 「他人の過ちは見やすく、おのれの過ちは見難い。他人の罪は風のように四方に吹き散らすが、おのれの罪は、さいころを隠すように隠したがる」、これが私の心だと知ったのです。ここに停滞し澱み腐っていたのだと知ったのです。
 流れない水は直ぐに腐ります、心も同様です。私の心は腐りかかっていたのです。「法」という字は「水が去る」と書きます。私たち人間の心も何かを求め、流れ流れて止まなければ清らかで豊かな人生となるのです。
 師に導かれ、日課に導かれ聖典に導かれ日々楽しく過ごせることに感謝しています。そして時折、人様に頼られ、共に歩んで下さる道連れの方が多くできたのです。とても大きな喜びが与えられました。経をお唱えするだけで、聖典を読誦するだけで、利他の行動をするだけで、素晴らしい人をお手本にするだけで日々イキイキとできるのです。皆さん、人生は何も特別なことはありません。日常の暮らしに感謝し楽しく暮らしましょう。
   
世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
☆「仕事運が良くなる」日々の四つの実践徳目:慈悲の心を持つ(思いやりは勇気)・質素倹約(物心両面のゆとりがなければ心貧しくなる)・謙虚な心(争いを生まない)・一隅を照らす(ポストにベスト)。
※どのようなことでもご相談下さい。人生開運相談。辯財天秘法・開運姓名判断(名は体を表すと言います。幸運を引き寄せる鑑定を致します)。電話:0774-44-5380。メールbonsan01@wao.or.jp 相談する勇気が幸運の扉をノックします。
※心華寺で一泊、プチ修行、心身のリフレッシュをしませんか?いつでもお待ちしております。幸運の運気を招く心身を形成します。坐禅、読経、水行、写経、作務、食事作法、法話、非日常体験で、新しい自分発見。プチ修行一泊二日:一万円(午後2時入山、翌日午後1時下山)。各種ご相談料、一案5千円。
※お子さんとご一緒に修養しませんか!同じ価値観を持てば絆が深まります。