人の振り見て

おはようございます。

　今朝はヒンヤリとしています、昨日の夕方6時頃から強い雷雨となり一時間ほどの停電、一時間でしたが不便さを感じ、便利さになれるのも恐いことだとの思いをしました。
　「人の振り見て我が振り直せ」という故事ことわざがあります、これは「他人の言動のよしあしを見て、自分の振る舞いを反省し、直すべきところは改めよという教え」です。私はこのような生き方をしてきました。
　知的情報が（勉強が出来なかった）少ない私は、「イヤだな、こんな事をしたくないなぁ」という人と接したとき、こうは、ならないように、しないようにしようと、思い暮らしました。難しいことですが、事実思い暮らしました。目の前の人たちが一番のお手本だと感じたからです。いわゆる「真似ぶ」、まねる。
　愚かで恥ずかしい話ですが、中学生活までは、注意されたり、出来ていないところを指摘されますと、素直に改めることが出来ませんでした。いわゆる、小さな親切大きな迷惑と愚かにも考える小人の典型です。
　知識が少ない私はとても人間関係が不器用で、当然なことですが相手が何を言っているのかが理解できないのです。ですから、あまり人を好きになれませんでした。いつも、一歩下がって人や物事を見ていたのです。
　私はグズで物事も知りませんでしたので、いじめてくれる人にも出会い、優しくしてくれる人にも出会ったのです。そこで、優しさを知り、こんな風になれたらいいなと自然に思うようになったのです。
　修業時代まで余り主体性もなく、一隅を照らす、ポストにベストという教えと行動の指針を知ってからは、ただただポストにベストを尽くす生活。周りの人から見れば愚者と思えるような人間だったでしょう。
　私の修業時代は僧の修行ではなく、小僧という立場、掃除の日々。小僧とは僧侶になれる資格はありますが、僧侶になろうとは到底自分の能力を知っていますので、思うことすらありませんでした。ひたすら師に仕え、高僧に仕え、兄弟子に仕える日々。
　いわゆる物事を考える立場には無く、指示命令によって道具や機械の如く動く立場。ですから、人様を批判することもなく、考える事と言えば、どうすればきれいに掃除ができるか、どうすれば与えられた仕事をきちんとできるかというばかりです。出た結果は人のせいにも出来ず、すべて自分の責任。
　指示されたことをやり、叱られ注意されれば、やり直すという日々。その結果多くの人に活かされ使われるようになりました。社会に出てこのことが大いに役立っています。
　一昨日の老子の教えではありませんが、良くできている人ほど、見返りを期待したり、それが満たされないと社会への不満が募り、生きることが辛くなっているように見えたのです。知識がふえるほど、そろばんをはじくように、損得でものごとを判断するようにも見えたのです。知識の多い人が何故か世間を狭くしているように感じました。
　「大賢は大愚に似たり、能弁は訥弁（とつべん）に似たり」というようになれればと日々不器用に思っています。

　心学を学ぶようになり、論語、里仁第4「賢を見ては斉（ひと）しからんことを思い、不賢を見ては内に自ら省みる」とあることを知り、人の振り見て我が振り直せの凄さを改めて知りました。

　今日はNPOこころのはな「子ども食堂」開店日。午後4時から7時まで開店します。今日のお昼迄予約を受けつけます。0774-45-5561。
　人の振り見て我が振り直せを今日は意識してみてはいかがでしょう。
　　　　　
世界平和をお祈りいたしましょう。Ｆｌｏｗｅｒ　ｉｎ　ｙｏｕｒ　ｍｉｎｄ・ありがとう・心に華を咲かそう。
☆「仕事運が良くなる」日々の四つの実践徳目：慈悲の心を持つ（思いやりは勇気）・質素倹約（物心両面のゆとりがなければ心貧しくなる）・謙虚な心（争いを生まない）・一隅を照らす（ポストにベスト）。
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☆先日の京都講座の会場への途中で。