耳障りのいい言葉にだまされるな

おはようございます。

 山口、九州地区もようやく梅雨に入ったようです。例年にくらべますと随分遅いようで農作物にも影響がでているようです。台風が心配ですが、大事にならないように降ってほしいと祈ります。

 「にんげん学」小倉講座「老子を読む」ご出席の皆さんありがとうございます。昨夜で「老子81章」すべて読み終えました。老子の書き出しは「道は常の道にあらず」から始まります。私たちが道と呼んでいる道は、人が都合で道と呼んだに過ぎないと喝破。
 「信言は美ならず。美言は信ならず。
  善者は弁ぜず、弁ずる者は善からず。
  知者は博からず、博き者は知らず。」と最終81章。
 老子を最も引用した古典は「孫子」。昨日も書きましたが、目の前に見えているものの本質は「見えない」「つかめない」感じ取ることしかできないのです。孫子老子の教えに「読心法」を感じとったのです。
 目の前の現実を感性(五感)に惑わされるなと老子は教えているのです。往々にして自分の都合の良いように解釈して、自分の都合の良いように行かなかったときは、人を責める、争いを起こす、そして大切な縁を失うという最も愚かな現実を招くと老子は、「信言は美ならず。美言は信ならず」と。老子独特の逆説的比喩で表しています。
 何も人の言葉を疑がえというのではなく、何も始まらない前から根拠も無く信じるなというのです。こうなって欲しいという我欲、願望、希望的観測で人の話を聞きなさんなと教えます。相対的世界にとらわれている私たちに、いくら学んだとしても惑う人生を送る羽目になるんだよと、それを老子はこのように表現して諭します。
 「本当にあなたに役立つ言葉は、褒め言葉ではない。きつい言葉だ。本当にあたなに役立つ人は、甘い人ではない。厳しい人だ。本当にあなたに役立つことは、うまくいくことではない、失敗することだ。表面的なものに惑わされず、本質をしっかり見つめなさい」。
 いかでしょうか?、「物事の奥にある本質をしっかり見つめる」ことの大切さを端的に言い表しています。
 「耳障りのいい言葉にだまされるな」
 「物知り顔で披露される知識なんかに振り回されるなよ」
 そう、老子はいっているのです。肝に銘じましょう。褒められれば褒められるほど、甘やかされれば甘やかされるほど、人は増長します。それで気分が良くなったところで、人間的な生長はストップしてしまいます。このような人が人の甘言にだまされるのです。
 本質を見ることができれば、「うわべに気を取られることがなくなります」。インプットはアウトプットするため、「知識は利他のため」と確かにすることです。

 それを評価されるため、地位を得るためなどと人生を小さく生きるために学びを考えているから、惑わされてしまうのだと。
 老子は、大事なのは、自分の持てるものはすべて他人に与えること、言い換えれば、他者のために自己の最善を尽くし切ることだと最終章はしめくくっているのです。

 そういう徳のある人が周囲の人びとから信頼され、親しまれ、結局は自分がますます豊かになって行くのです。老子のTaoのありようを「自己のありようとして生きるとは」上記のようなことです。表面的なことに囚われず、物事の本質を見つめて、無為自然に歩めたら良いですね!きっと、その先に愉快な人生が開けることでしょう。
 今夜は「にんげん学」神戸居酒屋講座「論語を読む」です。会場の「南薩摩旨いもん・キリシマ山荘」さんでお目にかかりましょう。
 
世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。
※運命開運相談。辯財天秘法姓名判断。家相、地相の相談等々ご相談ください。0774-44-5380。mail:bonsan01@wao.or.jp。相談したときから主体性のある本物の人生が始まります。相談料は一件につき五千円いただいております。
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※ご家族で修養しませんか!家族の絆が深まり、家庭内の憂いが無くなりますます。

✩小倉講座ご出席の皆さんありがとうございます。来月から新しい講座が始まります、楽しみにお待ちください。来月7月26日までお元気にお過ごしください。ありがとうございます。

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