恥をかく理由、利己心。

おはようございます。
 昨夜「にんげん学」小倉講座「新・論語を読む」に向かいます時間帯から寒くなりました。そのような中ご出席の師友の皆さんありがとうございます。心学の書を読むことはデトックスすること、我欲を抑えることです。
 師友の皆さんと学ぶことの大事はいろいろありますが、やはり「共存共栄」共に栄えること、切磋琢磨することです。それが楽しい。

 私は、経営者企業のリーダーの皆さんに「人間としてまず何が正しいのか」ということの判断基準持っていただければと考えて心学を勧めています。昨今の政治家やリーダの方、学校の先生等がマスコミを騒がせてくれる度にその思いを強くします。
 経営判断、マネジメントをする場合、一般的な考え方としては「損得」という利害得失で考えがちですが、真の経営者は「善悪」「恕」「義」「利他」という基準で判断すべきなのです。しかし、善か悪かを判断するにはまず立派な人間性を持っていなければなりません。そのために「心学を繰り返し学んで欲しいと願っています」。
 そこで「人間としていかにあるべきか」というところまで遡(さかのぼ)って考える必要がでてきます。こうすれば、うちの会社にとってのみ都合がよく、儲かるというようなことがあったとしても、「人としていかがなものかと」思ったときには、それは決して選ばない。そのくらいの勇気が真の経営者には必要になるのです。
 言い換えれば、目先の利益、欲得ではなく、「利他の心を判断基準にする」ということです。私たちの心にはもともと「自分だけがよければいい」と考える「利己の心」と、「他によかれかし」と考える「利他の心」があります。利己の心で判断すると、自分のことしか考えていないので、「誰の協力も得られません」。
 自分中心ですから視野も狭くなり、間違った判断をしてしまいます。一方、利他の心で判断すると「人によかれ」という心ですから、周りの人みんなが協力してくれます。また、視野も広くなるので、正しい判断ができるのです。ですからよりよい仕事をしていくためには、自分だけのことを考えて判断するのではなく、周りの人のことを考え、思いやりに満ちた「利他の心」に立って判断すべきなのです。
 しかし、多くの経営者は、どうしても自分の都合のいいように判断をしてしまいがちです。利害関係のないときには正論を吐き、立派なことを言っている人が、いざ自分の損得が絡むと態度が一変してしまう。そんな人はリーダーとしての資質を欠いています。一見自分に不利と思えるような状況にあっても「利他の心」を持って正しい判断ができることが本物のリーダーの条件です。
 「損して得取れ」という考えもあります。伝教大師様が「悪事を己に迎え、好事を他に与え、己を忘れて他を利するは慈悲の極みなり(忘己利他)」。これが利他の精神です。繰り返し繰り返し学び、仕事で利害に直面したときに論語にありますように、「君子は義に喩(さと)り、小人は利に喩(さと)る。」意は「君子は正義によって物事を判断するが、小人は利によって判断する」。
 要は正しいか正しくないかで決めなさい、「損か得かできめないように」、ということです。お大師様も孔子も利益が悪いと考えてはいませんし、否定もしていません。私たちは目の前の利益や成功、楽しみや贅沢には弱いものです。ただ本来は「義があっての利」で、義のない利で事を進めていきますと、かならずつまずくよと教えているのです。
 日々素読をしていますと、欲にストップをかけてくれるのです。そして大恥をかかずにすむようにもなるのです。リーダー経営者は心学を一ヶ月一度でも学ぶよう心しては如何でしょう。来月の小倉講座は11月26日(火)です。山口、九州地区の師友の皆さん来月もご一緒しましょう。
 普遍であり、平等である教えを我利で利己心用いるようになったときから破滅の道を転げ落ちていきます。今日も利他の一日をお過ごしください。
 
世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。
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✩「にんげん学」小倉講座「新・論語を読む」ご出席の師友の皆さんありがとうございます。来月は11月26日(火)、お目にかかれますよう、楽しみにしております。

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