復元力

おはようございます。

　「にんげん学」小倉講座「老子を読む」ご出席の皆さんありがとうございます。素読・音読はいいですね、魂が洗われます。デトックス（解毒）効果です。心が一新する、そして、さぁまた出直そうと「復元力が湧いてくる」「本来の自分に戻れる」のがいい。
　イチロー選手がイチロー選手になれたのも正しく「復元力があったからではないでしょうか」。彼は老子の如く、柔軟な姿勢を人生の根本、基本に置いているように感じて成りません。「復元力のある人間は強い」のです。老子はこのように説いています。
　「天下の柔弱なるもの、水に過ぐるもの莫（な）し。
　而（しか）も堅強を攻むる者、能く勝るあるを知る莫し。
　其れ以て之に易（かわ）るもの莫し」。
　要約しますと、「悲惨なことが起きたとしても、真に強い人というのは必ず立ち直る。「復元力」があるからだ。その「復元力」をもたらすのは、力任せに押しても、また元通りになる暖簾（のれん）のような柔軟さである。そういう「復元力」をつければ、この世で堂々と生きていけるものだ。復元力の最も勝れたものは水が最高なのだ」。
　このように読んでいるときは、なるほどと理解できるのです、しかし、いざ現実となると、己を見失ってしまう。だからこそ、「素読・音読」の繰り返しが大切なのです。これも「復元力」です。
　皆さん柔軟性は大事です、皆さんは柔軟性を「人に屈している」と感情で誤って考えていませんか？柔軟性とは「屈しているように見えてすぐに元通りになるということです」。老子はだからこそ「水に学べ」「上善は水の如し」と教えるのです。
　老子はこうも教えます。「争いは正しいと正しいとの争いだ」とも。人生は自分で敵を作ってはいけません。それは愚かというものです。そのようなことでは世界中を敵に回してしまいます。
　何か困難に出遭って、くそと力ではねのけようとする自分が首をもたげたとき、「柔弱は剛強に勝つ」という言葉を思い出し、復元力の強さを思い出し、争いを止めましょう。そのような時間があれば己を磨き高めるべきです。改善するところが分かったのですから。
　4月も26日（金）に小倉商工会館三階でお目にかかりましょう。柔弱は剛強に勝つ、復元力を養って下さい。
　今日から心華寺では今年初めての「新入社員禅寺合宿研修会セミナー」が始まります。約70名の新入社員の方々が門をくぐります。新人の皆様、人生はいくつもの関門が待ち受けております。その最初の関門が心華寺研修です。お気を付けて入山ください。
　皆さん、今日は復元力とは？を考えてお過ごしください。
　　　　
世界平和をお祈りいたしましょう。Ｆｌｏｗｅｒ　ｉｎ　ｙｏｕｒ　ｍｉｎｄ・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。
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✩「にんげん学」小倉講座「老子を読む」ご出席の皆さんありがとうございます。